集会長挨拶

第21回生物試料分析科学会年次学術集会

 

集会長挨拶

 

謹 啓

 

初夏の候、各位におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は何かとご高配賜わりまして誠に有難うございます。

 さて、この度、生物試料分析科学会中国四国支部は第21回生物試料分析科学会年次学術集会を平成23219日(土)、20日(日)に愛媛大学城北キャンパスにおいて開催することとなりました。

 本学会の目的は、各種生物試料の分析を様々な科学的技術を用いて測定し、目的成分の存在意義の解明および新しい測定法の開発と応用に関して研究することを基盤としております。会員数は約450名を有し基礎的研究および分析法の開発に関する研究を発表する学術集会を年1回開催し、学会誌を年5回発刊しています。

 本学術集会では、一般演題とともに、臨床検査分野のみならず基礎医学、臨床医学、薬学、理学、農学等の各方面から招待者を含めた講演やシンポジウム、ワークショップなどの開催およびランチンセミナーなどの企業様からの最新技術の発表などを予定しております。今回は市民公開講演も企画しており、市民のご参加が可能な集会と致しました。一般演題は口演形式で公募を致します。奮ってご参加くださいまして日頃の研究成果の一端をお示し願えますれば幸いです。また、関連する企業様および団体様にも多大なご賛同とご参加をお願い申し上げる次第です。

この開催にあたりましては、生物試料分析科学会中国四国支部役員、会員および社団法人日本臨床衛生検査技師会、健康食品管理士認定協会などのご指導を受けながら準備を進めております。

 第20回大会は分析機器・試薬アナリストの第1回の講習会を実施した新しい方向性を示す学会となりました。テーマも「生物ハタチ、変革のトキ、”Yes,we can”と斬新なものでした。そこで、第21回の集会のテーマはその新しい息吹を引き継いで行こうとの思いで中国四国支部役員の提案によりテーマは「新展開、分析法のリフレッシュ」サブテーマには「~心技体 イチからのスタート~」とさせて頂きました。昔から「1」がらみの数字は縁起のいい吉数字とされています。その意味からも21回大会を引き受けさせて頂きますことは大変に光栄なことと存じます。集会テーマの意味合いと致しましては松山には日本最古の道後温泉がございます。

また四国遍路で有名な1」がらみの「51番札所」の石手寺がございます。日ごろの研究・業務による「体」の疲れをリフレッシュするためには道後温泉、「心」は精神的な疲れをいやすために石手寺がお役にたてることと存じます。このような意味からも松山にご参集頂きまして第21回大会を盛り上げて頂き、さらに心身ともにリフレッシュしていただきたいものと考えております。また、「心技体」「技」は分析技術の技でもございます。既存の検査方法の見直しや改良および新規の測定法の開発などの学問の花が咲き誇りますことを祈念してサブテーマは「心技体 イチからのスタート」とさせていただきました。また、中国四国地区は「坂の上の雲」や「竜馬伝」で全国に敷衍する一つのブームとなっています。従いまして、皆様にとって意義ある学会になるよう、企画委員、実行委員協力のもと鋭意に開催準備をしております。多くの方々のご参加を頂けますよう心からお待ちしています。

 最後に、皆様に置かれましては、文学や歴史にも興味を持たれまして、さらなる飛躍を遂げて頂きたく、さらにご健勝をお祈り致しまして集会長の挨拶とさせて頂きます。

謹 白  

平成225月吉日

21回生物試料分析科学会年次学術集会

集会長  宍 野 宏 治 

(愛媛大学大学院)

 *****道後温泉 正面 白鷺が最上階に白く見える—現在の正面 白鷺が左を向いている*****

*****道後温泉 正面 白鷺が最上階に白く見える—昔の正面*****